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お坊さんの小話(法話)
〜浄土真宗〜

正信偈
(正信念仏偈)
【書き下し・現代語訳】
[其の八]

摂取心光常照護
已能雖破無明闇
貪愛瞋憎之雲霧
常覆真実信心天

【書き下し】
摂取の心光、つねに照護したもう。すでによく無明の闇を破すといえども、貧愛・瞋憎の雲霧、つねに真実の天に覆えリ。

【現代語訳】
 一度、本願を信じ念仏する身になった人は、如来の光にいつも照らされて、輝いています。私たちのこころは、「損(そん)した、得(とく)した」とか、「オレの顔をつぶした」とか、目先のことなど、そんなことばかり思って暗くなっています。そんな私の暗い心に、如来は光を射(さ)します。
 ところが、毎日忙しい中で、自分に光が射していることを、つい忘れてしまうことがあるのです。実はそんな時でも、如来の光は私を照らし続けています。

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