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お坊さんの小話(法話)
〜浄土真宗〜

正信偈
(正信念仏偈)
【書き下し・現代語訳】
[其の十四]

宣説大乗無上法
証歓喜地生安楽
顕示難行陸路苦
信楽易行水道楽

【書き下し】
大乗無上の法を宣説し、歓喜地を証して安楽に生ぜんと。難行の陸路、苦しきことを顕示して、易行の水道、楽しきことを信楽せしむ。

【現代語訳】
 難行や苦行をして悟りを開こうとするのは、陸(りく)の砂漠を一人で歩いて行くようなもので、苦しみばかりあって、何の成果(せいか)も得られません。私たちの感情では、苦しい行をした方が、ありがたいものをいただけるような気がします。でも、道理からいうと、反対になります。
 念仏の行とは、水に浮かぶ大船に乗って多くの人々とともに進み、楽でありながら利益(りやく)は大であります。このことを龍樹は明らかにしました。

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