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お坊さんの小話(法話)
〜浄土真宗〜

正信偈
(正信念仏偈)
【書き下し・現代語訳】
[其の二十二]

道綽決聖道難証
唯明浄土可通入
万善自力貶勤修
円満徳号勧専称

【書き下し】
道綽、聖道の証しがたきことを決して、ただ浄土の通入すべきことを明かす。万善の自力、勤修を貶す。円満の徳号、専称を勧む。

【現代語訳】
 中国の道綽(どうしゃく・562〜645)は、お釈迦さまの教えを聖道門(しょうどうもん)と浄土門(じょうどもん)の二つに分けました。聖道門は修行を重ね、功徳を積み自分の力で悟りを得ようとする教えです。しかし、教えがどれほど立派であっても、教えを実行して悟りを実現できる人間がいなければ、教えは無意味です。道綽は、「末法の世にあって、聖道門の教えは、すでに意味がなくなった」と、はっきり言ったのです。そして、「浄土門こそが、すべての人間に通用する教えだ」と明らかにしました。
 人間が考えつく限りの善行をして道徳を守り、功徳を積めば悟りが得られると思っているのは、うぬぼれて夢を見ているだけなのです。そうではなく、本願を信じ念仏を申すところに、すべての功徳は備わっています。だから、道綽は、私たちに念仏を勧めるのです。

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