【書き下し】
源信広く一代の教えを開きて、ひとえに安養に帰して一切を勧む。専雑の執心、浅深を判じて、報化二土まさしく弁立せり。
【現代語訳】
日本の源信(げんしん・942〜1017)は、「お釈迦さまが生涯をかけて説いた全部の教えは、ひとえに一切の人々を安養(あんよう)の浄土へ帰らせるためだ」と、述べました。
でも、本願を信ずる心に、浅い心と深い心があるのです。浅い心は、念仏だけでは頼(たよ)りなく思い、他の修行もして「念仏も」する。深い心は、「ただ念仏」を肝(きも)に銘(めい)じて、他の修行には目もくれないというものです。
「修行も念仏も」の人が往(い)く浄土は、「化(け)の浄土」です。「ただ念仏」の人が往く浄土は、「真実の浄土」です。
このように源信は、浄土を二つに分けて、念仏を軽(かる)んずる過(あやま)ちを教えてくれたのです。
≫パソコントップ
≫モバイルトップ
≫更新履歴
≫小話(法話)リスト
≫浄土真宗とは…
≫0408.jpの訳…
≫お勤め基礎知識
≫お経
≫BONZE bodhimandala
≫お問い合わせについて
≫便利帳