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お坊さんの小話(法話)
〜浄土真宗〜

正信偈
(正信念仏偈)
【書き下し・現代語訳】
[其の三十二]

解脱の光輪きはもなし
光触かふるものはみな
有無をはなるとのべたまふ
平等覚に帰命せよ

【現代語訳・意味】
 解脱(げだつ)とは、煩悩がなくなることではなく、煩悩が苦にならなくなるという意味です。怒(いか)り、腹立ち、嫉(そね)み、妬(ねた)む心は、いつでもすぐにおこってきます。しかし、それが長続きしないのです。「また、煩悩がでてきたな」と、一歩ひいて自分を見直すことが出来るのです。念仏する人に、そのような如来の智慧が与えられるのです。
 そして、「有無」とは対立することです。私たちは、いつでも自分が正しく、悪いのは相手だと思い込んでいます。だから、人間関係に苦しみ、生きることに悩み続けるのです。念仏し、一歩ひいて見直せば、「自分も相手も共に凡夫」というところに落ち着けるのです。凡夫というところで、すべての人間は平等です。そのような如来の智慧に学んで、念仏して生きることが人生の極意です。

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