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阿弥陀

お坊さんの小話(法話)
浄土真宗


問002
【 盆花、ミソハギのいわれ 】

 ミソハギは、ご存知のようにお盆の時期になると、仏壇やお墓などに供えられる赤紫色の花です。名前は知らなくとも、見れば必ず分かる位ポピュラーな花です。ミソハギは、溝萩とも禊萩とも書くようですが、後者で進めておきます。

禊(みそぎ)の意味

禊とは「罪や穢れのある時、重い神事などに従う前に、川で身を洗い清めること」(広辞苑)とあるように、川原で麻などに水を含ませ、麻に息を吹き、その麻で身体を撫でることによって、祓い清めていた訳です。その起源は、(イザナギノミコトが死者の世界の黄泉の国から帰ったとき、その穢れを祓うために日向の阿波岐原(あわぎはら)において身を洗い清めたことに基づく)(日本民族宗教辞典)ということです。仏教で言えば、仏事の前には香を焚き、あるいは香を身体に擦り、身を清めることと似ています。

そして、お盆の時期になると、麻の代用として、ミソハギを用いるようになったというのが、ミソハギの禊萩説です。このミソハぎの花に水を含ませ、その水を掛けることで、先祖を迎える盆棚を祓い清めるという意味があるのです。

 さて、ミソハギのようにお盆の時期に仏前に供える花を盆花と総称しているようです。盆花には、女郎花(おみなえし)、桔梗、山百合、鬼灯(ほおずき)等があります。なかでも、鬼灯は最もよく見掛けますが、あの小さな袋にあたかも精霊が宿っているかのようであり、また、自然の提灯のようでもあり、お盆の雰囲気には欠かせないのでしょう。

釋 完修
合掌
[2017/06]

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