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阿弥陀

お坊さんの小話(法話)
浄土真宗


問005
【 念珠一連と二連なぜ?念珠の持ち方?念珠の数? 】

 「真宗大谷派」(お東)では数珠と言わず念珠と呼称します。浄土真宗(真宗)全体。

念珠(数珠)は形状や作法は宗派によって異なります。また若干ですが意味合いも異なります。

浄土真宗の単念珠(一連)は男女でも房が異なります。二連珠は蓮如結びになっています。

浄土真宗では、単念珠と二連珠とがあり、どちらかと言うと単念珠が略式ですが、単念珠の方が一般的です(特に男性は)。

二連珠は正装の際の儀式で用いることがありますが、日常の冠婚葬祭で門徒さんが用いなければならない状況になることはまずありません。(ただし女性は日常でも二連珠を用いる方もいます。)

 本願寺派では二連は親玉を下にして房を垂らします。大谷派では二つの親玉を親指ではさみ、房は左側に垂らします。

単念珠は親玉を下にして、房を垂らして持ちます。

 「意味や違い」というご質問では、念珠としての意味や違いはありません。

女性の場合には状況で使い分けることがあるという程度です。

地方によっては珠の色や房の色で慶弔を使い分けます。

珠の数は、108珠を基本として、半数の「54珠」、三分の一の「36珠」、四分の一の「27珠」、六分の一の「18珠」があります。

その珠の数により、二輪または一輪になります。

また最近では、伝統的な数にこだわらず、仕上がりの輪の大きさ(手の大きさ)に合わせて22珠や25珠などで制作したものもあります。

どの数が本当で、どれが嘘というのではなく、合掌するための仏具であると素直にとらえるのが良いと思います。

ただ私たち僧侶は四分の一である27珠をもつのが好ましいのではないでしょうか。

釋 完修
合掌
[2017/06]

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